秋空の広がる18日(日)、東京新宿駅に程近い安与ホールでコンサートがありました。
(一社)平井澄子音楽記念振興会が主催する第17回目のコンサート、タイトルは【うたとかたり 作品の集い】です。
平井澄子先生が書かれた様々な楽曲や、先生がお弾きになっていた邦楽落語を会員が披露します。
プログラム第一部は怪談話の【雪おんな】、邦楽落語【がまの油】、悲恋の物語を題材とした【新曲よさこい】
第二部は【新曲まんざい】と、寄席等で活躍中の三味線シンガーソングライター桂小すみさんによる独演【桂小すみの世界】
私はその中のひとつ、【雪おんな】の三味線弾き語りという大役を仰せつかりました。
この曲は瞽女唄の竹下玲子さんが平井先生に委嘱し、大事に演奏して来られた曲です。
竹下さんが高齢になられた今、誰かに弾いて貰おうと振興会に楽譜を提供して下さったのですが、平井先生の作品として殆ど知る人がいないとのこと。
今から約三年前「堀さんやってみたら?」と提案され、人生初の物語の独演に挑戦させていただきました。
小泉八雲の怪談話をベースに若林一郎さんという方が書いた物語は、全部通すと25分近くかかります。
令和6年4月の第14回コンサートで初演した際、曲の最後の方は息切れしてしまうという有様でした(>_<)
今回再挑戦の機会を頂き、腹式呼吸、滑舌練習など日常生活でも意識してトレーニングを重ね、息切れはしなくなったものの・・・まだまだこの大曲を自分のものとして弾きこなすには道半ばというところ。
【雪おんな】の物語は各所で語り継がれていく内に展開が様々に変わっていったようですが、いずれにしても日本人の心の琴線に触れるものがあるようです。
私の両親は雪国の出身なので尚更親近感があるのか、母は「もう一度、雪おんなを聴きたい」と言って新宿まで来てくれましたし、近頃あまり遠出をなさらない師匠も足を運んで下さいました。
また、曲練習で必死だったある時「東北弁の台詞がうまく言えなくて・・・」と悩みを父にポロッとこぼしたら、「そんなことは問題じゃないから、気にしなくていいんだ」と。
観客の立場からのアドバイスは私の心を非常に軽くしてくれました。
皆様の応援、有り難き幸せ!
人の心を惹き付ける平井先生の【雪おんな】
これはもう、一生かけて何度も挑戦するくらいの心意気でなければ駄目だな~と、コンサートのあと思いました。

もう一つ、思い出に残る出来事。それはシンガーソングライターで、三味線やピアノその他を操りマルチにご活躍の「桂小すみ」さんとの共演です。
一年中、ほぼ毎日のように寄席で芸を披露されている小すみさん。
一度その舞台を見たら誰もが虜になってしまうことでしょう(^^)
そんな彼女と平井先生繋がりで「新曲まんざい」の箏を弾かせていただくことに!
これはとても嬉しい経験でした。
1ファンとして、今度は本物の寄席の舞台を拝見したいです!